2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

CINRA presents「exPoP!!!!! volume16」

最初29日かと勘違いしていて、それだったら峠の日だったので行けないかもしれないと落胆していたのですが、31日だとわかって喜びも二倍でした。 mojoco / texas pandaa / audio safari / PaperBagLunchbox / CONDOR44

東 浩紀・桜坂 洋 「キャラクターズ」

どこまでが本音でどこからが創作?と翻弄されながら頭をぐるぐるさせて章ごとに変わっていく文体、性格、世界をめぐりました。文芸評論の世界をほとんど知らないあまりか、チラ見せしてくる作家さんたちの文体のこともすぐにそれだをわかるほど読んでいない…

岸部四郎「後ろ向き―一週間に一日幸せならいい」

猫にとぼけた感じの敬語で話しかけているCMがちょっと気に入っていたりするのですが、この作品を読んでしまうと彼の自意識の高さが見えてしまうので注意しないといけません。何かを考えているように思われるけれど実は何も考えていないなど、キャラがないこ…

エイミー・ベンダー「私自身の見えない徴」

とても濃密な世界。女の子らしさ十分にこめられていて、ちょっとした倒錯や子供たちの残酷さなど一筋縄ではいかないところも絶妙に絡み合っていました。先日読んだ作品でも感じたように、いつもは抵抗を感じがちな翻訳文体も世界を見事に演出していて、日本…

高木正勝「Journal for People」

イメージが触発されそうな京都のイベント*1に行きたいけれど行けない、でもライブというかコンサートを十月にやるからそれまで我慢しようということで高木さん、白い機体に入っていたのはこのアルバムのみだったので垂れる汗をぬぐいながら静かな音を聞いて…

しばらく廃墟となっていた社宅の団地が壊されていました。その残骸をぐるりと囲むように漁っているのが六台ぐらいのショベルカーで、遠くから見たときの情景がまるでエヴァにおけるアスカと量産型のシーンのようでゾッとしてしまいました。「屠る」という言…

ゆらゆら帝国「REMIX 2005-2008」

原曲を知らないものもあったので、どんなアレンジをほどこされているのかわからないのですが、十分に、十二分に噛みしめて味わえました。一回りするのにそこそこの時間がかかるので何度もリピートするのはたいへんですが、くせになってしまいそうです。かわ…

峠。届かない返事と届いた同窓会の葉書。

THE JETZEJOHNSON「デプス・オブ・レイヤーズ[アッパー]」

どの曲が気に入りましたかと聞かれたら、くだらなさがたまらなかったシークレットトラックの一曲だと即答してしまいそうです。ギターの轟音が効果的だったり、一般的なポップソングだったり、電子音にいとけない歌声がのせられていたり、注目するところはも…

峠。 夕焼けが終末観に満ち溢れていました。乗り換えの駅で立ち止まって、最寄駅のホームで立ち止まって、駅を出てから立ち止まって、駐輪場を出てからも歩いて空を見て、刻々と染まる場所が変わっていく雲を見つめてしまいました。青く蒼く碧い空と反対に赤…

キャプテンストライダム「音楽には希望がある」

格好良い音が流れてきたので一瞬あれ?と思ってしまうほど、骨太で味のある世界でした。ポップさも健在で聞きやすくなっていたのですが、その分さりげなさを装って含まれていたもやもやとした黒いものが薄まってしまったような気がして、バリエーション豊か…

ケーブルテレビの番組表冊子をパラパラとめくっていたら、二度見してしまうタイトルがちらほら。でも有料番組かもしれないしと確認してみたところ、我が家からも見られる「洋画★シネフィル・イマジカ」*1でした。それでもまだメモせず忘れておきたかったのは…

現実逃避をするわけにもいかず紙様に向き合っていたら、知恵熱が出そうになりました。眼鏡をかけたせいか頭痛も少々。

ニッケルバック初単独ライブ「グローサー」

きっと好きになるだろうな、でもどうせなら初めて見るのはどっぷりと世界を味わえる単独にしよう、と決めてから早二年、ようやく単独をやるということで念願が叶いました。イケイケの後輩ことニッケルバックは、思っていた通り好みのコントを披露してくれま…

山場の息抜きに、一番近い公園の夏祭りへふらり。落ち着けないままだったのに、サニーデイのことを知って余計に動揺してしまいました。十代に知った音楽、あの頃はまだよくわからなかった世界、もう聞くことができないと思っていた音。整理はまだまだつけら…

苗場の方へ意識を向ける余裕がないぐらいだったので、ちょうど良かったのかもしれません。けれど時々ふと思い出しては、行くと言っていた友人の第三の目になりたい、なりたいと念を送ってしまいました。 そろそろアナログのアルバムに関して落ち着いてメモで…

「Project Green: Vol. 1: Forest City」

シャレてるね! と言いたくなるぐらいスタイリッシュな音たちが次から次へと流れてきて、ジャケットからだともうちょっとゆったりした穏やかなものの印象を受けたのですが、リズムを刻むダンスミュージック系のものもあって、バリエーションも豊かでした。

びっくりするぐらい集中できずに意識が散漫。これ以上とっちらからないでと脳内に音を流そうとしてもそれが誰の曲がわからなくてもやもやして、さきほどようやくわかりました。SOURの「影踏み」でした。すっきり。

Sigur Ros「残響」

汗をだらだら流しながら聞いていたせいなのか、音からひやりとする印象はほとんどありませんでした。だからといって抱きしめられた時のような甘くてあたたかいような感覚があるわけでもなくて、どちらかとも言えない平熱な感じ。ただ個人的に、非常に残念な…

紙様のことはさておいて、お盆の時期はスケジュール通り休めることになったので一安心。体の方は鉄棒による筋肉痛で、苦しみながら新聞を広げたら、藤野千夜さんの連載決定という記事。それでも一冊にまとまってから読むことになるでしょう。

西加奈子「こうふく みどりの」

関西弁のリズムが心地良く感じられるだけではなく、時折さしはさまれる標語や看板など、視線の先にあったものの言葉が良いクッションとなっていました。感傷的になろうとするところでさっくり視線を動かされて、不意に見つめてしまうものがよりリアルでした…

pupa「floating pupa」

曲を初めて知ったのがライブだったため、音を流すと一緒にその時の映像までよみがえってきました。コーネリアスのようなこじゃれた映像とともにはじまり、歌い手が次々と変わっていって曲の印象もころころと変わって、いわゆるエレクトロニカーでフォークト…

c

穴場の公園に人がいなかったので、日光を受けながら久しぶりのチャレンジ。鉄棒を握る感覚も懐かしく、汗ばみすぎたせいか最初から腕がだらんとしてしまってうまくいきませんでした。

藤野千夜「中等部超能力戦争」

オムニバスで最初の部分を読んだ覚えはあるけれど、続きも読んだだろうかと何度も首をかしげてしまいました。記憶の中にあるような展開、でも新しい流れもあって、次第に不穏になっていくと気持ちごと絡めとられていました。思春期の女の子同士のどろどろと…

INO hidefumi「Living Message」

最初の方は今までとちょっと違った感じで、おおーと広がっていく景色を楽しんでいたら、しばらくしておなじみの音が流れてきたので安心しました。しゃれてるけれど完全に格好つけきってないところに余裕も見えて、ゆるく楽しめるものでした。以前のものより…

sgt.の新譜、しかも初のフルアルバムが9月10日に発売! ツアーも組まれていて楽日の12月13日に至ってはワンマンなので、今から待ち遠しいです。

誰かの夏休みに埋もれる非日常、若さあふれる街をあちこち回って氷、あれこれ見て購入、腹減ったと言い放ってスープカレー、家に帰るとカレーのにおい。

またも続いてアナログをぐるぐる、気持ちが慣れないままに遠くで祭囃子を聞きました。

『歩いても歩いても』*2

リアルにこだわりすぎているわけでもないのにリアルがにじんできて、「普通」であればあるほどに息遣いが聞こえてきて身に染みました。家族の間のつながり、同じ話ばかり繰り返したり役割を演じたりすること、ほのかにただよう倦怠感と安心感、痛いと感じる…

近所は夏祭りだらけで交通規制ばかり、自転車を乗りこなせずもどかしい気持ちになりながら、前日に引き続きアナログをぐるぐる。山を越えたのかわからないまま、何度も同じところで心が締め付けられてしまいました。