2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ソデでもオデはやってない→それでもボクはやってない という夢の流れ。

鈍感フィルターにより様々なものを避けていたおかげで、タワレコがポイント二倍期間だということを知りませんでした。そしてbounceを読んで色々な人たちが新譜を出していることを知って後悔。

THE ALBUM LEAF / PINBACK「JAPAN TOUR 2008」

昨年はアルコールのせいか体調のせいか感情の波のせいか、不意を突かれて突かれて不覚にも涙が出てきてしまったのですが、今回は音がしっかりと身体に入り込んでいてお酒も飲んでいなかったので、浄化された部分はあるかもしれませんが大きく動揺することは…

三浦しをん「むかしのはなし」

批評で連作の終わりの方を知ってしまったので驚くことはありませんでしたが、間隔がしだいにせばまっていくように一つのところへ収束されていく様は心地良かったです。向こう側とこちら側の人間、終わることと始まることと続けること、漠然とした不安のもや…

朝倉かすみ「ほかに誰がいる」

女の子同士の、いわゆる百合もの、ともとらえられる物語でしたが、少女が自分の中でだけ縛りを設けて、そこでがんじがらめになっていく、あの息苦しさにとてもリアルさがありました。倒錯していくけれどそれは突飛なものではなくて、女の子だからこそ、少女…

島田雅彦「佳人の奇遇」

島田さんの作品を読むのは久しぶりだったせいか、短編連作だったせいか、飄々としたイメージよりもからっとした味わいがありました。それぞれにさりげなく繋がりがあったり、過去の自分の作品をちらりとにおわせたりして、軽妙な物語をさらっと味わわせても…

The Album Leaf「Into the Blue Again」

おだやかな気持ちでいられたら、と情景と音とをならして、春を感じる空気に終わりまで先どりしてしまって無性に泣きたくなってしまいました。けれど行動はいつも手前で止まって、目に入ってきた梅の花によろこびを覚えたりするので現金なものです。歩いてい…

永遠に少女な人の誕生日。毎年、育てる花の数が少なくなっていくのはつまり、そういうこと。それでも私は新しい花を彼女に捧げたいです。

the ARROWS「GUYS DANCE FOR LOVERS TOUR」

スケジューリングの神様ありがとう! と感謝しながらクアトロまで。開演ぎりぎりに到着してもまだフロアに余裕があって、関係者の方々が多く純粋なお客さんはどれだけいるのだろうか、と多少気にはなりましたが始まってしまえばどうでも良くなりました。携帯…

古川日出男「ボディ・アンド・ソウル」

読んだことがある、と既視感を覚えるところがいくつかあったので調べてみたのですが、この作品を以前読んだという記録はなくて、記憶が捏造したのか思考がひっぱられて過去のものとしてしまったのか、難しいです。内容の方はいつもの古川さんらしい文体で、…

the ARROWS「東ファウンテン鉄道」

振り返ってみたら昨年のワンマンも二月で、同じアルバムを選んでいました。これから新しい曲がどんどん増えても、変わらず聞き続けていくのでしょう。やわらかでせつなくて、中性的な世界。

明日の選択肢がたくさんあって、どれにしようか決めたはずだったのですが雲行きがあやしくなってきました。久しぶりにアロウズのライブを見られると思ったのに、ちょっとどころか全部見られなくなるかもしれません。 アロウズのワンマン CINRAの無料イベント…

Rinôçérôse「Rinôçérôse」

ずっと聞きたいなあと思っていても買う余裕はなく、お店ではいつでもレンタル中。そしてやっと見つけたと思って取り込んでそのまま放置して、今日になってやっと思い出して聞くことができました。うきうきとした楽しさを詰め込んだ音が続いて、軽やかにステ…

手を抜きたくないものをいくつも抱え込んでしまったため、まようまどうとまどう。

「Kitsune Maison, Vol. 5」

極楽の加藤さんでなくたって、無心に踊りたくなるような音が集められていました。おどりも奇妙より珍妙と言った方がふさわしく、汗を飛ばしながらシェイクシェイク、わけのわからない振りをしながら一心不乱に体を動かしたくなりました。変態テイストもそれ…

優先順位がころころ変わる一週間のはじまり。

池永陽「コンビニ・ララバイ」

男の人が書いた文章だなあ、としみじみする、かわいたように見えて人情味のある短編連作でした。あたたかいけれどそれは正義でもなくて、だからこそにじむものがありました。

宮沢章夫「不在」

一文がとても長いのでどこで息継ぎをすれば良いのかわからなくなって、どこまで続いているのかわからなくなって、文字を追ってしばらくたって入り口がわからなくなって迷い込んでいるかのように、物語だけではなく自分の居場所さえ曖昧になってしまう、人々…

pygmy with bitter ends「KILL BLUES」

生で聞きたかった、ああ世界に埋め尽くされたかった、そういえばよゐこライブのチケット引き換えをしなかったのは、取ってあった回とビタエンのライブがかぶっていたからだった、だから後で別の回を取り直そうと思っていたのだった、等々とめどなく後悔が押…

しまったー!としか言いようのない忘れもの。昨年からずっとずっと楽しみにしていたはずなのにメモすることをすっかり忘れていた上にメールチェックも怠っていたため、ビタエンことpygmy with bitter endsのレコ発ライブをすっ飛ばしてしまいました。お知ら…

バナナムーンのサイト*1に現在掲載されている、日村さんのTシャツ……? *1:http://www.tbs.co.jp/radio/format/banana.html

弾力があるためフォークで分けるのがたいへん、と昨日衝動買いした黒船*1のカステラをもふもふと食べて、週末恒例の散歩では汗がじわり。パン屋でいくつかつみとって休憩で持ってきたほうじ茶とあわせていただいて、あたたかいつもりでいたら夜は強風、大切…

本来ならば渋谷のタワレコでサカナクションのインストアライブ→15%割引の葉書を使ってマツキヨ→ユーロスペースでレイト→ツタヤでレンタル半額、といういくつものワンダーランドをはしごする予定だったのですが、そうそう上手くいくはずもなく、インストアが…

山崎ナオコーラ「指先からソーダ」

年齢が、ということではなく文体が若い、という印象を受けました。だからと言ってつたないということではなくて、瑞々しさとも少し違ったもので、考え方や感じ方が私とずれていたりするので、そこが新鮮に感じられたのかもしれません。共感ではなく新しい視…

太田忠司「黄金蝶ひとり」

初心者にやさしいミステリーランド、とは言いながら今回はミステリーとは別の要素が含まれていて少し驚いてしまいました。初歩の初歩らしい仕掛けにも驚いたり、冒険ものとして楽しんだり、なかなか浮かびにくい情景をあれこれ入れ替えて不思議な世界を操作…

SLY MONGOOSE「SLY MONGOOSE」

昨日の余韻に引きずられてしまって、笹沼さん、ああ笹沼さん笹沼さん、とベース音に耳を傾けるばかり。「Snakes And Ladder」を演奏する時にベースをマシンガンのように左右させているところを思い浮かべて、これは本当にミーハーだ、と思わず苦笑してしまい…

THE HELLO WORKS「"PAYDAY" TOUR 08'」

原宿駅からAXへ向かう歩道橋、通り抜けられるのですが片側半分が閉鎖されて反対側からしか登れなくなっていたので要注意! 七時半開演だったのでありがたく、フロアも余裕がありました。開演前には多少埋まっていましたが、イメージとしてリキッドでも良かっ…

金原ひとみ「星へ落ちる」

おおー、上手い! と思わずうなってしまいそうになりました。恋をして愛をして相手にのめりこんでいくけれど、それを相手に悟らせてはならなくて息苦しくなっていく、狂おしくてたまらない、その描写が丹念にえがかれていて、三人の視点で語られるのに一人だ…

丹下健太「青色讃歌」

大笑いをすることもくすくす笑いをすることもなく、そうねーと唇の片端だけをつ、と上げるような笑いがありました。いわゆる、今時の若者のゆるゆるだらだらした感じが文章に上手くあらわれていて、寝っころがりながら読みたくなりました。

小手鞠るい「空と海のであう場所」

王道をちょっとずらして書いたのか、あるいはずらして書いたのに王道へ向かってしまったのか、なんてことを考えながら、骨格のあるラブストーリーを楽しみました。筋だけ追っていけば直球もので、でもそこに童話という別のストーリーを差し挟むことで少し奥…