小手鞠るい「空と海のであう場所」

空と海のであう場所
王道をちょっとずらして書いたのか、あるいはずらして書いたのに王道へ向かってしまったのか、なんてことを考えながら、骨格のあるラブストーリーを楽しみました。筋だけ追っていけば直球もので、でもそこに童話という別のストーリーを差し挟むことで少し奥行きが出ていて、メディア化されたら多くの人に受け入れられそうな気がしました。クライマックスのところで旅に出る、というのも王道で、そこを映像でちょっと見てみたくもあります。