2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れもの。携帯電話。不便さはさほどでもなく。

日曜に、最後の曲に押しつぶされそうになってしまって気持ちを落ち着けないと、ということで吉祥寺の商店街をふらふらとしていて見つけたお店で買ったお茶をずずずと飲んでいます。甘いものでもあったら買って帰ろうと思っていたのに、渋い方へと行ってしま…

西澤保彦「いつか、ふたりは二匹」

すっかりミステリーランドに反応してしまうようになって、図書館で見つけると手に取るようになってしまいました。漢字には全部ルビが振ってあって挿絵も入っているのに内容は残酷でけっこうなドロドロさ加減、挿絵も実は怖かったりするのですが、ミステリー…

「Apple of our eye りんごの子守唄(白盤)」

赤も青も聞いていないのに、白から入ってしまいました。しあわせで素敵なこのカップリングは何ですか、と誰かに尋ねたくなってしまうぐらい自然で、音に寄り添うようだったり、声でつなぎ合うようだったり、曲に彩られるようだったり、無性に誰かと手を繋ぎ…

草野たき「リボン」

電車の中で読めるぐらいさらっとしていて、中学生の少女の心の揺れ動きが月のエピソードごとに描かれていました。甘酸っぱいところもあったり、リアルな中学生を感じられたり、女の子同士の関係性について思い出したりしました。主人公と同年代の子たちが読…

楡井亜木子「世界が終わる夜に奏でられる音楽」

気取ったタイトルだなあ、という斜に構えた気持ちもあったのですが、大学生の女の子が様々な問題を抱えた中学生の男の子の面倒を見ていく様は、逆紫の上なのか、という印象もありながら少年の変化が丁寧に描かれているので白々しいと感じたりはしませんでし…

桂望実「明日この手を放しても」

桂さんの描く物語はしっかりエンターテイメントしているのに勧善懲悪で終わらないところが魅力なのかもしれません。一見良い人に見えても実は、という人の裏側を見せたり、それだけで終わらせずにくめないところもあったり、年を重ねていくうちに態度が変わ…

原田知世「music & me」

少女のあどけなさがあってもきちんとした女の人で、かわらしくてキュートなのにきれいでもあって、どちらでもあるしどちらとも言えない曖昧な、ふわふわとしたところでさまよう歌声が心地良かったです。けだるいのに完全にまどろみはせず、ふかふかのソファ…

記憶に落としてしまおうと思いながらぼんやりとテレビを見ていたら、きたろうさんが「パラドックス」という単語について話していて、これは何のお導きか、昨日の私までもお見通しということなのか、と得意のこじつけが発動してしまって困りました。急がば回…

小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」

ストーリー重視の描き方になってしまったのかな、と少し残念に思っていたら、そうこなくっちゃという小川さんのねっとりとした世界を垣間見ることができました。破綻している、矛盾があふれて世界がほつれているのに成立している、不安で不安定なのに安らぎ…

Nujabes「Metaphorical Music」

ドラマティックに展開されていく音に入り込んでくるのは英語のライム。荒々しく叫んだりはしていないので押し付けがましいとか邪魔だと感じることはなく、意味まで解釈しなくとも曲と合っていくのを素直に聞くことができました。壮大になりすぎない調節がさ…

昨夜のことを思い返していて、前進座は以前シティボーイズの所属する事務所ライブで行ったことがあったとメモしようとして調べていたら、今年のシティボーイズミックスのゲストがいつもの中村有志さんに加えて瀧さん*1と今さらながら知ってよみがえらせたは…

小島麻由美 「a musical biography KOJIMA MAYUMI 2001-2007」

わくわく、ではなくわきわきしたいという脳内の命令に従って導かれたのは小島さんの歌声と素敵なリズム達でした。例えテンポがあっていなかったとしても自分なりに踊りたくなってしまう、ちょっと滑稽でも似合いそうなステップ。楽しげな感じが伝わってきて…

アナログフィッシュ「SIX PISTOLS 第四弾 前進座劇場」

松尾スズキ「クワイエットルームにようこそ」

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逆上がりチャレンジ少し進展。

長々としたためたメモを一瞬で消してしまったため、記憶が残っていれば後日再び挑戦します。もう書けないような気がしますが、単語だけ羅列しておきます。 暗くなっていく道のり、トンネル、ミルフィーユとミルクレープ、日本語でも英語でもなくて片仮名、相…

せっかくの休日なのに散歩へは行けずじまい。逆上がりに挑戦できずじまい。行きたかったベーグル屋さんへ行けずじまい。夜になってから自転車に乗ったせいか、入ったお店で体調不良。こんなことならば我慢せずにチョップリンのライブへ行って笑っていた方が…

体調を優先させて、我慢我慢と新木場行きの電車を無視。

フジファブリック「TEENAGER」

似非さわやかっぷりにニヤニヤしてしまうどころか微笑ましくなってしまうのは、隠しきれない変態さがあるからなのかもしれません。強い癖はなくなって角が取れた分、幅が広くなって受け入れやすくなっているのですが、薄味だなあという印象はやっぱり拭えま…

この冬になって初めて、頭皮が寒いという感覚を味わいました。

古川日出男「ゴッドスター」

ああ古川さんのリズムだ、と文にぐいぐい引き込まれてしまいました。疾走感があってノリノリで駆けていこうと思っても短文で強制的に断ち切られるので何度もつんのめって、拍を置いて、一定ではなく少しずれたリズムで世界をすり抜けていきました。呼吸する…

オムニバス「Fragile―こわれもの (teens’ best selections 10)」

ずっと続いていけば良いと思っていたあの頃を思い出させてくれる、そして読んだそばからさらさらと抜け落ちてまた忘れていってしまう、軽くてポップで、でも嫌ではない喉ごしの物語たち。エンターテイメントに富んでいる作品もあるので読みながらニヤニヤし…

サカナクション「NIGHT FISHING」

BabeStarは一律2100円なのでとてもとても良心的。抱き合わせ商法と言うと響きがよろしくないですが、タワレコではフジと並べて置いてあって、好きになる傾向としては似たところにあるので気になって購入した人もいそうです。どちらの新譜も楽しみだったので…

マフラーをして耳当てをして大きめのマスクをして自転車をこいでいたら、マスクが大きすぎてマフラーによって押し上げられると目まで入ってきてまつげをぐさぐさ押し上げて転びそうになり、私は一体何がしたいのかと悲しくなってきました。止まらない咳で腹…

『雪の女王』/『鉛の兵隊』*3

はしごをしたかったもののソクーロフの特集上映は六時半から、もう一つユーロスペースで見たい作品はレイトだったので公開が今週までだったものを優先することにしました。一日の始まりを演出した雪は夜になるとやんでいましたが、その続きをスクリーンで見…

Mono, World's End Girlfriend「Palmless Prayer/Mass Murder Refrain」

せめて耳からはあたたかな音楽を流すべきだったのかもしれませんが、手袋をしてもかじかむ指で選んだのは冷え冷えとした美しい旋律でした。編みこまれていったものがまたほどかれていく、突き刺すような痛みを伴いながらもなぜか目が離せない厳しい視線。冷…

投げ出したくなるのをぐっとこらえて正念場。腕力を鍛えるどころか、咳のしすぎで腹筋が痛くなってきました。明日見ようと思っている映画を天気が演出してくれそうなので、のど飴とマスクは必須です。

石野文香「パークチルドレン」

夢のような話があってもディズニーランドほど輝きすぎていなくて、ぼやけている分余裕があって世界へと入り込んでしまいました。思春期を迎えるかその前の子たちが安心して読めるような、展開も要素もぎゅっと詰まった物語。リアルであってもファンタジー、…

つばき「PORTRAIT+」

白い息を吐いたのならば、差し込んでくる光は斜めでなければ。という気分でつばきを久しぶりに聞いてみると、一色さんのことが頭にあるせいかやはり不適な笑みが思い浮かんでしまいました。英語にすればニヒル、ですが日本語の「不適」こそぴったりなイメー…