フジファブリック「TEENAGER」

TEENAGER
似非さわやかっぷりにニヤニヤしてしまうどころか微笑ましくなってしまうのは、隠しきれない変態さがあるからなのかもしれません。強い癖はなくなって角が取れた分、幅が広くなって受け入れやすくなっているのですが、薄味だなあという印象はやっぱり拭えませんでした。とは言っても気取っていながら滑稽さも醸し出されているのでひたすら直球勝負ということではなくて、いつかこういうものが自然とこなせるようになったらもっと馴染みのあるものになりそうです。ライブでどう演奏されるのかも楽しみ。垣間見せる変態性が少なくなったとしても、どす黒いものはそのままにしておいてもらいたい、というのは密かな願いです。