『雪の女王』/『鉛の兵隊』*3

はしごをしたかったもののソクーロフの特集上映は六時半から、もう一つユーロスペースで見たい作品はレイトだったので公開が今週までだったものを優先することにしました。一日の始まりを演出した雪は夜になるとやんでいましたが、その続きをスクリーンで見ることができました。
昔見たことがあった記憶があったものの違うところがちょこちょこあって、最後は思っていたよりあっさりだったので肉付けされた物語だったのかもしれません。雪の女王による試練がもっとあったような気がするのは、自分が勝手に付け加えた展開なのでしょうか。
物語自体はいたってシンプルで、少女が一人で少年を救いにいく過程が描かれているのですが、少女がたくましすぎるわけではなくてしなやかさを持っていて、それなのに決して諦めない強さもあって、なるほどヒロイン像とはこういうものなのかとキャラクターについても思うところがあったり、昔とは違った見方もできました。
『鉛の兵隊』の方はあたたかくて切ない愛の物語で、滑稽なだけに余計もの哀しくなってしまいました。一つの愛の形としては美しく、とても綺麗でした。