the ARROWS「GUYS DANCE FOR LOVERS TOUR」

スケジューリングの神様ありがとう! と感謝しながらクアトロまで。開演ぎりぎりに到着してもまだフロアに余裕があって、関係者の方々が多く純粋なお客さんはどれだけいるのだろうか、と多少気にはなりましたが始まってしまえばどうでも良くなりました。携帯の充電が切れてツタヤでレンタルできなくなっても気にしません。


見た目も音も繊細な二つのギターと見た目も音もどっしりとしたベースと、たくさんの見せ方があるドラムと、奥行きを与えてくれる鍵盤と、物語を紡ぎだす声。
ドラムは城戸さんで、最初から鍵盤のサポートが入っていました。ミラーボールは中央奥に大きいのが一つあって、そこから照らし出されるメンバーが古くさくもアロウズらしかったです。
男の人が多い、というのが第一印象で、ノリも何だか若返ったような感じでした。挙がるたくさんの手をみながら自然と笑顔になって、ここが夏だったら良いのに、とわけのわからないことまで考えてしまいました。
昔は良かった、と言う気はないのですが、自分の中で浸透している音という面からなのか「恋する摩天楼」を聞くと胸がきゅっとなって、久しぶりだったせいか頬がゆるんでいたかもしれません。
アロウズのワンマンのお楽しみといえば、ダンスミュージック寄りのものだけではなくしなやかな面も見せてくれるところで、聞かせてくれる部分ではしっかりとリュウジさんの歌とそれぞれの楽器の音に耳をすませました。実際のところセカンドアルバムをあまり聞いていなかったのであまり馴染んでいない曲もあったのですが、生で聞いてみたらとても良いものもありました。「六月は眩暈」がレトロテイストもありつつ今っぽさもあって、響いてくる音が良かったです。ライブ後に聞いてみてもやはり音源の方ではそれほどでもなかったので、生でこそ輝く曲なのかもしれません。
個人的な好みからはちょっとずれてきてしまったのかもしれないな、と思う部分もありましたが、アロウズのライブはやっぱり楽しくて、リュウジさんのダンスが控えめになってしまってもフロアの方が盛り上がっているし、これからも見ていきたいな、と感じさせてくれるものでした。今年こそ、蝦夷で見たい!