三浦しをん「むかしのはなし」

むかしのはなし
批評で連作の終わりの方を知ってしまったので驚くことはありませんでしたが、間隔がしだいにせばまっていくように一つのところへ収束されていく様は心地良かったです。向こう側とこちら側の人間、終わることと始まることと続けること、漠然とした不安のもやもやが漂っているのに不思議と爽快感がありました。