西加奈子「こうふく みどりの」

こうふく みどりの
関西弁のリズムが心地良く感じられるだけではなく、時折さしはさまれる標語や看板など、視線の先にあったものの言葉が良いクッションとなっていました。感傷的になろうとするところでさっくり視線を動かされて、不意に見つめてしまうものがよりリアルでした。「あか」の方も読みたいです。