岸部四郎「後ろ向き―一週間に一日幸せならいい」

後ろ向き―一週間に一日幸せならいい
猫にとぼけた感じの敬語で話しかけているCMがちょっと気に入っていたりするのですが、この作品を読んでしまうと彼の自意識の高さが見えてしまうので注意しないといけません。何かを考えているように思われるけれど実は何も考えていないなど、キャラがないことがキャラであるようになっていると自分を評していたりするのですが、言葉を変えて同じことを何度も繰り返しているので小倉さん現象(特ダネ)が起こっていました。けれど常に三番手でいる、というスタンスは好きで、やっぱりこの人はただものではないようです。