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『短い労働の日』*2

キェシロフスキの特集上映に関するチラシが送られてきた時から見たかった作品だったので、上手い具合にタイムテーブルと予定とが合って良かったです。 扇動される群衆はとてもパワーがあるけれど、それが個々となってしまったら途端に色をなくしてしまうとい…

『ディア・ドクター』*3

どうしても劇場で見ておきたかったのであわててレイトに駆け込み堪能しました。内容に触れるので閉じます。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』*1

しばらく映画を見る余裕もなさそうなので、新年を迎えたお祝いに。九割方男の人でびっくりしました。 作品内容については全く触れずに思い出話です。

『ウルトラミラクルラブストーリー』*2

詳しい内容については感覚的すぎるので具体的には触れません! 有名な役者さんを使っているし上映する劇場も多めだから、きっと……などといらぬ心配をする必要はありませんでした。横浜監督は横浜監督のまま、十分に密度の濃い世界を描いていました。さらっと…

『ミルク』*3

レディースデーとはいえ連休最終日のレイトショーだったせいか、劇場に最初二人しかいなくてびっくり。最終的には四人となりましたが、おかげさまでじっくりとスクリーンに集中して世界に入り込むことができました。 性的な問題を取り扱ってはいるものの気に…

『罪とか罰とか』*2

やけっぱちになったわけではなく、この二作品をはしごしようと前もって決心していたのですが、順番としては逆の方が良かったかな、という気もします。それほど見たことがないのにケラさんっぽいと思えるところがたくさんあって、不条理ではなく理不尽という…

『少年メリケンサック』*1

切なさを交えながらも楽しくてすっきり。アイドルグループとして歌っていた安い感じの曲を気に入ってしまったりだとか、細川さんを宮藤さんと間違えた人はいるのだろうかとか、サケの伊藤さんが演技をしているところに釘づけだったりだとか、衣装の鮮やかさ…

『ミツバチのささやき』*1

劇場で見たい見たいと思っていた作品だったのですがタイミングが合わなかったので今度こそ!と鼻息荒く上映を待ち望んでいました。好きな作品として挙げるのにはいかにもすぎるのでちょっと距離を置いておきたい気持ちがあるものの、改めてスクリーンで見た…

『ラースと、その彼女』*2

昨年最後に見ようと思っていた作品がこれで、間に合わなかったためそれでは今年最初に見ようと決めていました。池袋まで出てしまったが最後、今日はまだ紙様の相手をしなければならないはずなのに、タワレコを出たらふらふらとメトロポリタンへさまよいこん…

うっかりすると締め切りが過ぎてしまいそうなので、今のうちに。 「空中キャンプ」(id:zoot32)さんにて行っている「2008年の映画をふりかえる」に今年も参加したいと思います(昨年の私の回答はこちら、一昨年の回答はこちら)。 たくさんの人の回答を読み…

『おくりびと』*2

外国の方々が見たら文化という視点において面白いのかもしれないな、と思ったのですが自国の自分でも滅多にかかわりあうことがないため、様式美を楽しむことができました。穏やかに進んでいく話と俳優さんの丁寧な演技が静謐な世界を演出していたのですが、…

『ペネロピ』*3

産まれながらに豚の鼻を持つことになってしまったお嬢様の女の子は閉じ込められた生活を送っている、という設定だけ聞くと結構ひねくれた性格になっているのだろうなと想像して、個人的な好みとしてもそのひねくれ具合を見るのが興味深かったりするのですが…

『パコと魔法の絵本』*5

『トウキョウソナタ』の後に見るなら世界の違うこれかな、と思っていたのですが、続けて見てしまったため余韻がなかなか抜けきれず、テンポに慣れるまで時間がかかってしまいました。今思えば二作品ともじっくりと味わう余裕を持っておきたかったです。 舞台…

『トウキョウソナタ』*4

前情報を入れずに見たかったのでもっと後味が悪いのかと思っていたのですが、監督が希望を残すものにしたかったと語っていたらしく、明確なハッピーエンドではないかもしれないけれど光が見えるものとなっていました。一見普通の家庭を描きながらそこで抱え…

『わが教え子、ヒトラー』*1

真剣であればあるほど、大真面目であればあるほど滑稽さが際立って、ドラマティックに仕上げて感動的に描いたり陰惨さを演出したりするのではなく、焦点をずらすことで誰もかれもが人間らしさに満ち溢れていて、だからこそフィクションであってもリアルに感…

『TOKYO !』*1

スクリーン欲を抑えきれず、体調と相談する暇もなく劇場へと向かってしまいました。三つとも共通して言えることは、キャストがずるい! 全編通しておっしゃれーな空気が漂っていましたが、ゴンドリー監督のは加瀬さんが撮った映画がATGっぽいというか、いか…

『1000の言葉よりも』*1

時間があれば『いま ここにある風景』も夜にガーデンプレイスで開催されているスターライトシネマ*1の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』も見たかったのですが、ちょうど良い具合に上映されているのがこの作品だけだったので、展示の方も気になりつつ映画を一本…

『歩いても歩いても』*2

リアルにこだわりすぎているわけでもないのにリアルがにじんできて、「普通」であればあるほどに息遣いが聞こえてきて身に染みました。家族の間のつながり、同じ話ばかり繰り返したり役割を演じたりすること、ほのかにただよう倦怠感と安心感、痛いと感じる…

『ザ・マジックアワー』*2

movieではなくcinemaが本当に好きなのだなあと強く強く感じさせられる作品でした。至るところに過去の映画作品への愛を感じさせられて、知らなくても当然楽しめますが、元ネタを知っている人はよりいっそう楽しめるだろうなと昔の映画を見たい気持ちにもさせ…

『JUNO』*1

主人公の女の子が誰かに似ている、と思ったら知り合いに似た人がいるのではなく単に『ハードキャンディ』で見た子だったからでした。そちらとは違って明るい方にはっちゃけた女の子の役で、周囲の人々も愛嬌たっぷりの、愛情に満ちた物語。何もかもがうまく…

[dvd]『ミネハハ』

『エコール』と同系統の、少女のみで構成される世間から隔離された学校のようなところで起こる話だったのですが(調べてみたところ原作はともに「ミネハハ」だったようです)、雰囲気を出すためかいろいろな要素を詰め込みすぎて中途半端に思えてしましまし…

[dvd]『選挙』

気づいたらソフト化されていたので久しぶりにレンタル。選挙の裏側がありのままに記録されていて、それぞれに思惑があって動いているところまで映し出されていました。結構アナログなところが多くて滑稽さも浮き彫りになりつつ、妻と家内の呼び方の違いにつ…

「光石研映画祭」*1 5/17〜23 ユーロスペース 21:05 17:『博多っ子純情』 18:『ハッシュ!』 19:『BORDER LINE』 20:「エロス番長」シリーズ〜『ユダ』 21:短編+劇場未公開作品スペシャルデー 22:『colors』 23:『Helpless』 ユーロスペースからの案内で知…

『パラノイドパーク』*1

やっと会えたスクリーン! と久しぶりの劇場に興奮、そして久しぶりにシネセゾンに来たら全席指定となっていました。 内容についてはあまり触れませんが、音楽がとてもおっしゃれーな感じになっていて、サントラを聞いてみたくなりました。映像もざらざらの…

『ノーカントリー』*2

見る順番が逆ならば良かったのに、と上映前は思ったのですが、結果的にはこちらが後で良かったです。頭とお腹にずしりと残るわだかまり、重くて噛み砕ききれない問題がいくつも含まれていました。そこを描かないのか、と驚くところもあり、とても見ごたえの…

『ダージリン急行』*1

ユーモアはたっぷり散りばめられていたのですが個人的なツボにはまることはあまりなく、だからといって冷めた目で見ていたわけではなくて時々くすぐられて静かに腹筋を使いました。ゆるゆるでだらだらで、ちぐはぐな会話でもしっかりと視線は合っている、愛…

「デジタルショートアワード」*1 3月29日23時より新宿ミラノ1にて開始。 *1:http://www.digitalshortaward.com/modules/tinyd0/

『ジェリーフィッシュ』*3

予告編から少女と浮き輪をつけた幼い女の子との物語かと思っていたのですが、それだけではなく群像ものでした。一つ残念なのは白い背景で陰をつけない白の字幕があるところがいくつかあって、科白がよくわからないままだったことです。 不器用な人たちの不器…

『ミスター・ロンリー』*2

なんて優しくて残酷なこの世界。

『フローズン・タイム』*2

宣伝、というか戦略勝ちだなあ、というのが第一印象でした。予告編の作りようによってはコメディー映画にできるのに、あえてクールでスタイリッシュなところを持ってくるのが上手い! しかも原題が「CASHBACK」なのに邦題を変えたのもまたにくい! 個人的な…