『ジェリーフィッシュ』*3

予告編から少女と浮き輪をつけた幼い女の子との物語かと思っていたのですが、それだけではなく群像ものでした。一つ残念なのは白い背景で陰をつけない白の字幕があるところがいくつかあって、科白がよくわからないままだったことです。
不器用な人たちの不器用にころげていく物語は何ともいとおしくて、映像も鮮明ではない色の美しさがあって、一瞬のシーンにドキッとすることもありました。時代や国のことも内包されているので、見る年代や国によっても受け取り方が違うようになっていて、全ての問題が解決したわけでもないところが良かったです。
水たまりをばしゃばしゃやりながら、余韻を引きずって帰りました。