『迷子の警察音楽隊』*1

イトシアのシネカノンへ行くのは初めて。立ち見のお客さんには補助席を設置したり、スタッフさんの気配りを色々と感じました。該当劇場が多いので、ポイントカード作ろうかなと迷っています。
映画祭で見たかったこの作品、情けないおじさん大好きな私としてはたまらないもたまらない、客観的に判断できないのでひたすら褒めちぎりますが、寡黙で深い哀しみをたたえた哀愁ただよう隊長にメロメロでした。音楽隊は八人いるので全員にスポットを当てるというわけにはいきませんでしたが、それぞれにキャラが立っていて、くすりというエピソードも散りばめてあって微笑ましかったです。
大人の、年をとったからこその哀しみや恋愛、苦みも嫌なものではなくて、淡々と進みながらもぐいぐい引き込まれてしまいました。パンフレットをパラ読みするとカウリスマキ監督と通ずるところがあるという文章を見つけたのですが、確かに近い部分はあるかもしれません。とにかく、私好みの作品でした。ああ、シティボーイズの方のネタも見たくなってきました。