ニート

ニート

絲山さんの描く、生々しさのあるへたれ女子に多少なりとも共感を覚えるようになってしまったのは年をとってしまった証拠なのでしょうか。苦手な文体だと彼女の作品を初めて読んだときに感じたのですが、だんだん気にならなくなってきて、どういう側面から今度はせめてくるのだろうかとわくわくするようにさえなってきました。タイトルだけ聞いて問題を投げかけるようなものなのかと思っていたら、他の要素も複雑に絡み合ってきて、気づくと少しの余韻を味わっていました。