忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた

メディア化されそうな作品、というと随分斜めに見てしまった結果になるのかもしれませんが、そういうことではなく映像化するといっそう作品に深みが出そうで、視覚もポイントの一つではあるため小説以上にドラマティックに仕立て上げられても耐えられそうな骨格がありました。というのはつまり、小説だけだとちょっと感動に訴えるには物足りないなあ、と感じてしまったわけです。記憶を失っていく、誰かの存在が消えていく、それがリアルタイムに描かれている風で、感情移入できればぐっと世界が近づきそうでした。