ソラカラ

ソラカラ

地球が太陽に飲み込まれるため火星に移住する、そしてその選択を自分たちでできる、という設定から安易に「さよならの空」を連想したりもしましたが、作者が若いこともあって専門的すぎる描写も少なくセンチメンタルになりすぎることもなく、主観と客観のバランスが良いまま読み終えることができました。どこかで読んだような話だなあ、と構成される要素としてはオーソドックスなものなのですが、そこに別れがスパイスとしてあるだけで少し違った感慨が生まれるようになっていました。でも、ちょっともの足りない。