さよならの空

さよならの空

これから起こってもおかしくないような、現実的なファンタジーの世界の物語。登場人物の名称がくるくる変わって専門用語もちょこちょこ出てくるので、さらっと読みがちな私は何度も確認しなければならなかったのがつらかったです。夕焼けが消えるということ、その一点だけに絞っているわけではなくてそれぞれの登場人物が持つものについても描かれていてふむふむと読み進めながら、終盤ドラマティックになるところは良くも悪くもエンターテイメントとなっていて、映画化されたらこの感動シーンを前面に押し出すのだろうなあ、と邪なことも考えてしまいました。