『ホテル・ルワンダ』*3

誘惑に逆らえず渋谷まで。ユーロスペースシアターNになってからは初めて行きました。受付の位置以外ほとんど変わっていませんが、古くなっているところに無理やり白を基調とさせているような気がしてなんだか少し安っぽい印象を抱いてしまいました。
サービスデーだからなのか井筒さん効果なのか一時間以上前に行っても立ち見となってしまいました。井筒さんが見た時の回はまだ録画したままなので、今週末にでも見るつもりです。
作品についてはネタバレなしに、最小限のことしか記しません、というより記せません。
このような作品を私は好んで見ることが多いのですが、見て受け取って涙を流したりすることはほとんどなくて、ただ呆然と立ち尽くすことしかできません。今日は文字通り二時間強立ちっぱなしで見ていたわけですが、足の痛みを忘れるほどに映像のリアルさに飲み込まれていました。私は何も出来ないし、作品を見ても何も言えない。
だからこの感情を知ってもらうためにも、劇場へ足を運んでもらいたく思います。重くなった頭を携えて電車に乗ってうつむきがちに、なかなか抜けないエンディングの曲がぐるぐると回っていました。

(その日、お風呂に入りながら日本で今こういうことが起きたとして、縄文人弥生人で分けられてしまってその見分け方が一重と二重だったら……なんてことを考えてしまってわーっとなりました。)