『ハウルの動く城』(→)

whose1004-12-01


ハウス食品から送られてきた劇場招待券を使って鑑賞。友達の都合でレディースデーの水曜になったのは仕方がないと思いつつ劇場へ行ったらチケット買うのに長蛇の列ができていました。座席指定のシネコンだったので前売りでも引換なければならないため、大人しく列に並んで、見ようと思っていた次の回に。彼女とは三作品続けてジブリ作品を共に鑑賞していて、妙に感慨深くもなりました。
作品の内容については、シンデレラストーリーのようなもの。何を求められているのかをきっちりわかった上で遊びも入れつつ作っているようなところが垣間見られました。見に来ている年齢層も幅広く、その誰もが及第点をつけられるようなストーリーで、決して期待を裏切りませんでした。心配していた木村拓哉さんの声も、本人そのまんま、ということもあまりなくて、倍賞さんの少女の声の方がひやひやしてしまいました。美少年とおばあさんという組み合わせ、怪物と少女という取り合わせ。明確な悪人は一人もいなくて、だから誰も悪くないし、しあわせになりたいと思っているのに傷つけあってしまうという皮肉も内包していました。原作があるから大筋を変えることはできなかったのでしょうが、ところどころに宮崎アニメだなあと思わせる箇所があって、安心もしました。言ってみれば王道のラブストーリーで、個人的にはクライマックスに欠けると思ったのですが、十分満足できる作品でした。ちなみに先日見た『クラバート』が頭の中をちらついてちらついて、たぶんそれはラストがカラスに化けた主人公のクラバートをたくさんの仲間のカラスの中から少女が見分けられたら人間に戻してやろうという内容だったので、『千と千尋の神隠し』を思い出したからなのかもしれません。この世で一番強い魔法は、愛。安っぽい内容でもアニメとなるとなぜかすうっと入ってくるのが不思議です。一緒に行った友達も満足してはいましたが、彼女としてはやはりナウシカの方が上のようでした。
そして家に着いてしばらくたってから今日が一日、映画サービスデーの日だったと気がつきました。どうせならば普段千円にならないような作品を見るべきだったのかもしれません。