へたれっぷりが微笑ましくて、思わずくすりと笑ってしまうようなことばかり。大きな展開はないけれど日常に潜むおかしなことやちょっとした癖など、読んでいて肩の力が抜けていきました。

言葉の閉じ開きが絶妙で、ひらがな遣いが心地良い石田千さんの文章をもっと読みたい、と思っていたら図書館に二冊あったので、いそいそと手に取ったのでした。ひらがなを多用しているので読みやすいのかと思いきや中にたっぷりと含まれているものがあるので…

時代遅れとは少し違うのですが、そこはかとなくおやじギャグのような雰囲気を感じてしまって、だからといって客観的に見られるわけもないのでおとなしく頭に馴染ませることにしました。ストイックさはなりをひそめてゆるさを含ませ歩調も軽やか、わーペラい…