フジフジ富士Q

感じたことがたくさんあるのにそれをまだ自分の中で閉じ込めておきたいのと、あえてそれを言葉にしたいのと、二つの気持ちの間で揺れています。どうやっても表現できないし、あの場で受け取った音楽はスケッチするよりも、それを自分の中で別のものに変換していった方が良いのかもしれない、と思いつつあります。家に帰ってきてまりんのustをぼんやり流してからお風呂に入り、やっと「FAB BOX」と「SINGLES 2004-2009」を開封しました。
「FAB MOVIES」の音だけを聞いて鼻水すすりながらこの文章を書いています。真夜中のラブレター化現象を加速させていますが、たまにはセンチメンタルでいさせてください。誰がどの曲を歌ったということは書いていませんが、一応閉じます。ライブメモというより自分の心のなかの動きメモです。

自分がどうなるのかわからなくてこわかったので、シャッフルに入れたままだったファーストアルバム以外を聞き返していませんでした。違う人の声が流れてきたら、違和感ばかりが残ってしまうのではないかと思ってしまったから。でも実際そんなことはなくて、以前一緒に歌っていたり、好きだと言っている曲だったりしたので、より親しみを感じました。改めて好きだと思えたものや、その人のものだと勘違いしてしまうほどぴったりだったものもあって、頭の中で志村さんの歌声が流れたり、かつて行ったライブのことを思い出したりしました。感じたのは孤独を叫ぶ心とそれを包みこむたくさんの愛情、どうしてもっとちゃんと最近のライブを見なかったのだろうと後悔することも多かったです。また次のライブへ行けば良いやと思った時の自分を叱りつけたい!
皆が良い良い言うけれど個人的にはそれほどでもなかった「若者のすべて」、ライブ終了後の出演者紹介映像とともに流れてきた時、フラットな気持ちでいたせいか、心をガシッとつかまれてしまいました。最後の花火、その単語が頭に残ったまま曲が終わり、今年最初の花火が上がった時には不意打ちすぎて何度も我慢していた涙が少しあふれてしまいました。こうやって、好きな曲も増えていきます。

フジのライブに行くようになり、途中で友人も好きだと知って語り合えるようになり、今日も共有しあえて嬉しかったのと、フジに興味を持ってくれた友人が今日のライブをきっかけに好きになってくれたらもっと嬉しくて、クボさんが志村さんのことを「親友でした」→「親友です」と言い直したように、これからもつづいていくフジファブリックのことを私も好きでいます。……私はこの宣言をしたかったのかもしれません。