『The Anchorage 投錨地』

恵比寿映像祭で見逃した作品が爆音映画祭*1でやると知って鼻息荒く吉祥寺まで。人気作品だと朝から並ばないと見られないようでしたが、こちらは上映開始時間に来てもまだ座席はあったみたいでした。
爆音を聞ける環境にあってもこの作品は「静」の方に重きを置いているので、BGMもなくただ耳をすまして生活音、自然の音を聞くだけ。だからこそ唐突に嬲られる風の音に驚き、真っ暗闇の中で自分の意識がうとうととした中聞こえてきた目覚ましにハッとさせられ、海に身を投げ続ける彼女が気になってしまう。まどろみながら見る心地よさもありつつ、轟音を朦朧としながら味わいつつ、これといったストーリーもありませんが、思わずにやりとする楽しみ方がありました。人にすすめられる作品ではありませんが、私自身は数年後にまた見てみたいです。
爆音映画祭のラインナップはとても魅力的で、爆音だからこそ楽しめそうなものもいっぱいなのですが、朝から並ぶのがネックです。シークレットだったのが『アバター』とあって、爆音3Dで初体験するのも手、でもそうすると終電に間に合わなくなるという罠が待っています。