『ひとりで生きる』

よりによってこの日にこのタイトルの作品を見るだなんて、人生の行く末を示唆しているようですが、見たくてたまらなかったものなので気にしません。ソフト化されないので上映をずっとずっと待っていたものだったので、やっと見られて大満足です。
前作のように後味が良いわけではなく、平気でがつがつと人を、子どもを殴ったりするシーンが出てくるのですが、誰も彼もまくしたてた話し方をしているというのに滑稽さがそこには存在していて、後でパンフレットを読んでコメディ要素も入れていたらしいと知って納得しました。どれだけ厳しい環境に身を置かれてもそこにおかしみは必ずあって、だからこそ余計に悲惨さも際立つ。個人的には二人が喧嘩しながらも実は好き合っているという描写が王道で、見ながらついニヤニヤしてしまいました。
上映回数が限られているからか、階段で座って見る方もいるほどだったので、やはりこれはソフト化を願いたいです。