THEモールスシンゴーズ&月見ル君想フpresents

「ダイアグラム」release party 東京編 〜モールスシンゴーズ大地に立つ!!〜
ぎりぎり間に合うはず、と思って余裕綽綽でいたのがそもそもの誤りでした。そして携帯が新しくなって現在地もよくわかるようになったからと過信していたことも間違いでした。世界がどんなにデジタル化して便利になったとしても、使う側がアナログでは意味がありません。
霧雨がシャワーのように降ってきて、全身ミストにくるまれながらビニール傘をさし、イベント時間の一時間ぐらいはパンプスでマラソンをしていた、というメモもつけておくことにします。


PaperBagLunchbox
他のところの出演時間を見て、たぶんPBLがトップだから急がないと、と思って焦りながら会場へと向かっていたのですが、彼らの出演中私がいた場所と言えば、表参道→南青山→乃木坂→西麻布→外苑前で、もれなく雨の中マラソンをしていました。久しぶりだったのでものすごく楽しみだったのに、自分の土地勘のなさを呪うばかり。さらに後からこの日は今までとちょっと違った取り組みをしてたということも知って、この悔しさをどうすれば……とやりきれない気持ちでいっぱいです。しかも12月のライブは自分が他のイベントに参加するので行くのは厳しそうで、年内にもう一度見たいという欲が晴らせるかどうか怪しくなってきました。


花のように
途中からだったので気持ちの切り替えがうまくできるか心配だったのですが、以前見たときより肉体、「実」とも「身」ともいえるものを感じました。新島さんの声の中には不安定さがありつつぎゅっと詰まったものがあり、そこにバイオリンとアコーディオンが絡み合っていくことによって郷愁も感じて、ああ、この世界!としばらく現実を忘れることができました。ふわふわとした印象が強かったのですが今回はもう少し暗さというか地面を感じさせるところもあって、より人間らしさが見えました。今後のライブ予定が変更されているようですが、こちらもまた見たいです。


トレモロイド
こちらは安定感のあるふわふわ。男の人だけなのに醸しだすやわらかな空気は不思議と心地よくて、強制的ではなく身体が動いてしまう感覚がありました。そして毎度のように「April has gone」が好きだなあと聞いては思います。
ここまでの三組に共通して言えることはただ一つ、「早く音源出してください」、それだけです。


THEモールスシンゴーズ
ここまで私好みの人たちを呼ぶなんてどんな音楽を奏でるのだろうか、とライブ前に試聴しようかと思いつつ、結局当日聞くことになってしまったのですが、最初の曲でコーラスが流れた瞬間、ああこの人たちは愛される人たちだと感じました。「answer」という曲だったのですが、コーラス部分を「ハンサム」と聞き間違えてしまったというところも大きいかもしれません。
演奏は裸足で、ベースボーカルで左右のギターも特徴的、曲ごとに見せる世界も違っていて次はどんな色なのだろうとわくわくしました。後になってジャケットを見てみたらこちらも好きな感じだったので、音源をきちんと聞いた上で、またライブへ行きたくなりました。


ラソン時間さえなければ夢のような一日でしたが、迷った途中でくじけて帰らなくて良かった、という強引なごまかしをしてお茶を濁すことにします。