SHINJUKU LOFT 10th ANNIVERSARY 〜PREMIUM LIVE EVENT 2009 原点回帰〜

メレンゲのライブで告知された時から楽しみでたまらなかったイベント、それなのにもしかしたら間に合わないかもしれないという可能性が出てきてひやひやしたのですが、何とか途中から見ることができました。メモは少しだけですが閉じます。


メレンゲ
半分くらいしか見られなくて、ぎゅうぎゅうのロフトへ入っていったらすぐ聞こえてきたのが「タイムマシーンについて」でした。音源だけでは物足りなくて耳が欲していたので声も音もどんどん身体に吸い込まれていって、気持ちが盛り上がってきたところで続けて「underworld」。この流れを待ち望んでいたので、これだけでも今日は聞けて良かったと、かつて犬をひざの上にのせてブランコに乗って聞いた時の情景をよみがえらせました。新しめの曲も演奏していたので、もしかすると前半に昔のものをやったのかなと思って後で調べてみたら、「ムシノユメ」→「8月、落雷のストーリー」という流れもあったらしく、しばらく無言になったことも白状しておきます。
脳が疲れていたのか聞いていて新たな情景が浮かぶということはなかったのですが、ゆるゆるなMCも含めメレンゲの曲が自分の中に入っていくのがわかって、この人たちの作り出す音があるから私も見られる景色があるのだ、ということを再確認しました。


フジファブリック
合わなくなってきたと感じてからライブを控えるようになり、見たのは昨年のライジングサンぶり。こちらは心配していた通り、やはり個人的な好みとはずれてきてしまったのかなあという切ない再確認となってしまいました。たぶん、イベントタイトルにある「原点回帰」という単語に期待をしていて、昔の曲を中心に演奏してくれると思いこんでいたことが大きいのでしょう。
新しいアルバムのものを生で聞くのは初めてだったのですが、聞けば聞くほどどんどん離れていくような気がして、これではいけないと思うのに、ああ、ああ……となってしまう自分がいました。ただ、「茜色の夕日」は照明の演出が良かったこともあり、響くものがありました。照明、ただ赤くするというのではなく、曲中は青が中心だったのに終盤になると右側からうっすらと赤みがかった光が斜めに差し込んできてだんだんとその割合が増え、本物の夕日のように展開していったところが曲の世界と合っていて印象的でした。
フジのことをずっと見続けてきた友人から話を聞いていたのですが、やっと合点がいくところもあり、先日のワンマンでは変態タイムもあったと知ってそちらに行っておけばよかったと後悔するところもありました。

アンコールまでの時間がものすごく長かった割に一曲だけ、二組そろっているのに何らかのコラボもなし、と期待が高まり過ぎたので肩透かしをくらったような気分にもなりましたが、単純にライブを全部見られなかったことの反動でそう思っただけなのかもしれません。消化不良ではありますが、それでもこの組み合わせを見られることはめったにないので、さまざま思ったことは胸の中にしまっておくことにします。