いくらでも表札の写真を撮れることがよっぽど嬉しかったのか、犬を連れて再び散歩。住宅街に入ると心躍るのがわかるぐらいで、道を一つ一つたどっていきました。これは前世の呪いなのでしょうか。前日に保存することができなかったお気に入りの表札を今日こそ、と思っていたら素敵な老婦人が私を追い越してその家へと入っていきました。想像していた住人と違っていたので驚きつつ、あの味わい深い文字を書いたのは誰なのだろうと謎が余計に深まるばかり。お楽しみは後日までとっておくことにしました。
お天気雨に降られながらも丁寧に散歩をしていたせいか、気づいたら十二時半を過ぎていて、せっかく笹沼さんを見ようとしていたのにこのままでは台無し……と早歩きで自宅まで犬を戻しに行きました。笹沼さんより表札を優先させてしまうだなんて迂闊でした。
写真の腕はないのでアート的な要素は一切ありませんが、散歩中に気になった木を大々的に載せて事実には目を伏せておきます。この木からストーリーが展開していきそうだったので、ぴったりの曲を探しつつまた通りすがりたいです。