穂高明「月のうた」

月のうた
視点が入れ替わりつつ年月も過ぎていく、ぎくしゃくしていた関係が少しずつ打ち解けて行って違った面からだと誰も悪くない、すっきりとした作品でした。学校の課題図書として読むにはちょうど良いのかもしれませんが、登場人物全員が善人すぎて毒がなかったのがちょっと物足りなかったです。ただ、上向きな気分になりたい時に読むにはぴったりです。