楽月慎「思川バルーン」

思川バルーン
ロストジェネレーションという帯のあおりにひかれて借りてみたのですが、私よりももう少し上の世代の地方大学の話だったので、共感するというよりも違う種類の青春をふむふむと興味深く読みました。何かをやりたいけれど何もできない、何者にもなれないもどかしさなど、今と変わらないテーマもありつつ、大きなドラマは起きないまま回想していくゆるやかな物語でした。