近藤史恵「ふたつめの月」

ふたつめの月
既視感があって、しばらく読み進めるうちにどうやらこれは何かのつづきものらしいということに気がついたのですが、今になってようやく「賢者はベンチで思索する」の続編だと知りました。誰の身にも降りかかるような事件で、理不尽でありながらも受け入れるしかなくて、主人公がやきもきしている様子を見ながらそのもどかしさを楽しむ感じでした。