今日一日を忘れるぐらいの衝撃が帰りにありました。捨て犬の彼か彼女かわからない子をこの間から違う場所で見つけるようになって、勝手にタロウハナコと名付けたのですが、タロウハナコよりインパクトのあるものに出会ってしまいました。
家の近くの坂を下っていると黒い物体が横切って、黒猫かなと自転車を止めて見てみたら、顔が猫とは明らかに違いました。あれ?と思って近づいてみても逃げないのでじりじり迫ってよく見てみると、これは、た、タヌキ?
ひょっとしたらこういう顔をした新種の猫がいるのかもしれない、あるいはこれはアライグマなのかもしれない、それとも誰かのペットとなっていたタヌキが逃げ出した? と首を傾げながらそっと手をのばしてみると、がっしと噛みつかれて、先週買ったばかりの手袋を片方、持っていかれました。
「!」と言葉にならない驚きをした後、盗まれてたまるものかと自転車を引きながら全速力で追いかけて、何をやっているのだろうと我に返りながらも必死でした。タヌキの方も逃げて逃げて、車の影に入って再び出てきた時には何もくわえているようには見えなかったので、影に入り込んで見たら地面に手袋が落ちていました。良かった、昨年は耳当てで今年は手袋が災難にあうところでした。よくよく考えてみれば災難にあっていますが、戻ってきたので良しとします。
しかしタヌキにはびっくりしてフェスのこともすこん、と頭から抜け落ちてしまいました。よっぽど自分が田舎に住んでいるのだ、ということがよくわかりました。家に帰って興奮気味に話すと、数日前に子どものタヌキが車に轢かれて死んでいたということを教えてくれて、ますますわけがわからなくなってきました。ああタヌキさん、あなたは福の神様なのでしょうか。