ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)

ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)

思っていた通り、読んだ後「先生ってのも良いなあ」とふらついてしまいました。教員資格を取りたいと思わないどころか、教えることが大嫌いなので一生関わり合いにならないだろうと決心していたのですが、似非塾講師をしたために考え方が多少変わってしまって、思春期を迎えた彼らと向き合う楽しさを知ってしまいました。ドラマより小説より現実はもっと過酷で、きれいごとだけでは済まない問題もあるのですが、それだけやりがいのあるものなのでしょう。ちょっと抜けたところのある先生の日常は、読み物としても楽しかったです。