西日の町 (文春文庫)

西日の町 (文春文庫)

てこじい、という奔放に見えるお祖父さんのキャラクターを描きすぎていないので物足りないと感じる面もあるかもしれませんが、描かれていない分想像で補えるような単語がちらほらと埋められていて、そこから各自でイメージで埋めていく楽しさがありました。描かないことで浮き出るものがいくつもあって、比較的短い物語ですが、奥行きはまだまだありそうでした。