プリズム

プリズム

野中さんの装丁は毎回凝っていて、表紙で所有欲をそそられてしまいます。その画にくるまれた物語は女の人の持つ本能的なものとでもいうのか、内容だけ見ればどろどろしているのかもしれませんがさらっと描かれているのでイメージはきれいなままで、引っかき傷を残されることはありませんでした。現実的なことを描いているのになぜだか現実味がないと感じてしまったのですが、それでも出てくる食べ物はおいしそうなので想像を働かせてしまいました。