男は敵、女はもっと敵

男は敵、女はもっと敵

テンポが良いのですらすらと読み進められて、連作なのでちょっとした繋がりがあるところも興味をひかれました。女が一人で生きていくこと、仕事を続けるということ等々厳しいテーマも取り扱いながらそれを生きている人をドラマティックに仕上げるのではなく、あくまでエンターテイメントとして隙間を残したままに描いていて、ラストの文にくらっときながらも苦みは少しだけで楽しむことができました。展開というかテンポがドラマ的であるので、メディア化されても違和感なく受け入れられそうです。