不恰好な朝の馬

不恰好な朝の馬

「馬」
それぞれの視点から語られる、少しずつ時間と情景が重なり合う日常のおはなし。抱える事情によって見えてくるものが違うように、話が進められて関係性が紐解けていくと世界に深みが出てきました。ささいな出来事が当人にとっては重大なこと、でもそれもまた少し立場をずらせばとるにたりないこと。重いのか軽いのかわからない、けれどすらすらと進められていく物語は心地良くもありました。