cendre

cendre

楽曲のつながりとして、ではないのかもしれませんがアルバムとして組曲のように一つの世界を作り上げているように感じたのは、ふと気づいて画面を見た時に最終曲、あるいは始めの曲に戻っていたからでした。ぐるりとまわってまた同じ音が奏でられるのに違った印象を受けるのは、静寂さえも味方にしているため外から入り込んでくる音が毎回違うからなのかもしれません。教授だけだと上品過ぎるかな、と感じたりもするのですが、そこに不穏な空気も漂うようになっていて、うわずみを取り去れば浄化された水もあるので、土くささはありませんがほどよくマイルドになっていました。相反する二つの世界の間を彷徨っていると、少し空気がうすいかなと感じる部分もありましたが、美しすぎないところが良かったです。とてもおだやかに、たおやかに、くるっていくイメージ。