ジョナさん

ジョナさん

高校生の子が書いた高校生の話は等身大で、妙に気取った表現があるわけでもなかったのですんなりと溶け込むことができました。友達や家族や受験など、青春ものに必要なキーワードがそろっていて、とてもリアルに感じられました。会話も自然に流れていって、引っかかるところがないのでさらさらと抜け落ちていってしまうという点もありましたが、個人的には犬との関係性が今の自分と重なってしまったので妙に親近感を覚えてしまいました。一緒に散歩に行くもののお互い好きなわけではない、けれど少しずつわいてきている情に対して戸惑ってしまう、そのもどかしさといったら!