単行本も文庫本も奈良美智さんで絵が違うのがまたにくいです。ちょっとアウトローなにおいのする、青春物語でした。東京から大阪へと場所がうつると途端に人物描写もいきいきしてくるようで、ああ男の人の書いた文章だなあと感じるところが多かったです。悩みや問題を抱えた思春期の男の子たちが様々な人たちと出会って成長していく様は、土地柄ということもあって私にとってリアルに感じられる部分は少なかったですが、頭の中で映像化しやすかったです。