何度ただしてもグエムルではなくグムエルだと思ってしまう不思議。劇場公開時に気になっていたものの結局逃してしまったのですが、やはりこれはスクリーンで見るべきだったかなあと後悔してしまいました。怪物や景色の細かなところに散りばめられてあるVFXを堪能する、という楽しみ方ももちろんある上に、公開時の紹介にあったようにただの怪物映画だけではないのでドラマとしても十分に味わうことができるようになっていました。宣伝だけでは伝わらないかもしれませんが、これはデート映画として向いていたのかもしれないなあ、とぼんやり。
きっちりと人間を描いていて、深い家族愛にぐいぐいと引き込まれてしまいました。シリアスかと思いきやシニカルでコメディな部分もあって、人生そうそう上手くいかないよ、という痛い現実的な面も見せられてぐううとうなってしまいそうにもなりました。想像していたものよりさらに展開が繰り広げられていて、二時間もあっという間、情けないおじさん好きとしてはガンホさん及び彼の父親役の人に釘付けとなってしまいました。ポン・ジュノ監督作品は結構好みの系統みたいなので、次回作が楽しみです。