小学館文庫 僕は妹に恋をする

小学館文庫 僕は妹に恋をする

なるべく頭を使いたくないけれど本を読みたい、とりあえずストーリーを追いたい、ということで活字中毒でもないのに頭が何かしらの物語を欲していたので、帰りの電車で読みきれるぐらいの軽さで、想像通りの展開があるであろう作品を探してみました。漫画が原作な上映画化もされているので読み終わってきっと「わっはっは」となるだろうなあ、と思って、実際読み終わってみたら本当に「わっはっは」となりました。漫画で読んだ方が巻数も重ねているし濃そうで、ノベライズされたからなのかもしれませんが、設定を活かすために展開をこなしていっている、エピソードをただ消化しているという印象を受けてしまったのがちょっと残念です。ある意味において話が王道だっただけに、カタルシスをもっと持たせて欲しかったなあ、ということで軽い気持ちでいられたため本来の目的は果たせたようです。