『パラダイス・ナウ』*1

最終上映に間に合いそうだったので、ツタヤに返却するついでということで恵比寿へ。月曜だと美術館が休みのためアップリンクで上映されていてレイトもあるのですが、大きなスクリーンで見たかったのでナイスタイミングでした。
チラシなどのイメージから勝手に『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』みたいなものなのかなと思っていたのですが、現実味があって想像以上に濃く、重いテーマが込められていました。本人たちにとっては本気のことでも滑稽に見えてしまったり、どうしても理解できない信念が出てきたり、BGMが流れることはほとんどなく、最後にスタッフロールが無音で流れていくところは暗闇の中にそれぞれの思考を混ぜ合わせてみろとでも言われているかのようで、なかなかドラマのように思い通りにいかない展開にもふらふらと気持ちを揺さぶられてしまいました。途中、最後の晩餐を思わせる構図があって、思わず人数を数えたら十三人、誰が裏切り者なのだろうかと考えて、うーん深いと頭がぐらぐら。