Happy Songs For Happy People

Happy Songs For Happy People

ジャケットのクリスマスカラーを思い出したので、精一杯の幸せっぽい音楽を流してみました。けれど想像通り幸せを噛み締めることにはならなくて、濃密な音楽に気持ちを揺さぶられっぱなしでした。次第に音が踏み込んできてもライブのように光まで入り込んでくることはなかったのですが、じわじわと音に眩むとでも言うのか、迂闊に気を許したら想像もしていないところまで記憶をよみがえらせてしまいそうだったので、ちょっと構えながら少しやさしめで美しい旋律を聴いていました。音でびっしりと埋められているわけではないのに、この濃さは何なのだろうか、と考えて咄嗟に浮かんだのはいつかの沈黙による圧迫感でした。聞こえる音も聞こえない音も、空気までもが感じられるものとしてぎゅっと詰め込まれているので、その密度にどんどんと頭の中を支配されてしまいそうでした。あまりじっくり聞かないようにしていたはずなのに、気づいたら二周三周、四周目。