嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)

嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)

映画の記憶が大分おろそかになってきているので、レンタル解禁されたらまた見たくなりました。映画版には出てこない、笙の彼女である明日香の存在が結構な意味を持っていて、松子の人生を辿りながら少しずつ変わっていく笙と彼女との関係が興味深かったです。作品としてもとても濃くて、視点や時制がころころ変わるので層が厚くなっているように感じました。一言で区切る分の強さと、失われないリズムが心地良かったです。