『避雷針泥棒』+『王と鳥』*4

シネマアンジェリカに行くのは初めてだ、と思っていざ劇場に着いてみるとあらあらシブヤシネマソサエティがあったところでした。近頃来ていなかったので今まで遠回りしていたことにもやっと気がつきました。
ジブリ効果と水曜なら誰でも千円ということもあって満員、それだったら同じアニメーションで渋谷でやっている『年をとった鰐』も見て!と密かに思っていたら予告編で流れてきて、繋ぎ方が淡々としているせいか笑いが起きたりしてもどかしくなったり、そこでナレーションが山村さんではなくピーター・バラカンさんだという事実に気づいて自分の勘違いっぷりに驚いたりしました。
おまけの上映である『避雷針泥棒』はトム&ジェリーのようにスピード感があって追っかけたり追っかけられたりする動きが面白いものでした。そして『王と鳥』、これはずいぶんと昔に製作されたとはにわかに信じられないほどに古さを感じさせないもので、それと同時に描かれているのは人間の本質的な姿でもあるのでずっと変わらないのだなとかなしくもなりました。
原色が使われていたりするのですが、なぜだか水彩画というか絵の具を思い出させる色なのでどぎつく感じることはなく、動きが驚くほどになめらかなのでよく考えれば不自然な行動も引っかかることなくぐいぐいストーリーに引き込まれてしまいました。こらすごい、と膝をぽんぽんたたきたくなるほどで、今でさえインパクトがあるのだから公開当時見たら相当な刺激を受けただろうな、となんだかうらやましくもなりました。


劇場にて無料でポイントカードを作れたのでもらったのですが、同じ劇場で年内にあと五本見るかどうか。