少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)

彼女の描く世界は過酷でありながら愚鈍なまでに実直で、だからといってエネルギーがまぶしすぎると目を逸らしてもまぶたを通り抜けてくるぐらいの強さがあって、言葉一つにも揺さぶられてしまうところがあったりします。この作品も彼女の好みが反映されながら押し付けがましすぎないメッセージがあって、例え押し付けがましいと思ったとしても斜に構えようとした肩ごとつかんで正面を向けさせられているような覚悟を必要とされて、なるべく見ないようにしていたことについて否応なしにも突きつけられているような気にもなります。
まだ一巻なのでキャラクター紹介を含めつつ大きな話が動いていくというところまでは行っていませんが、繋がっていく要素がそこかしこにあるのではやくも次が読みたくなりました。他の作品を読み返そうと思ったら、そういえばほとんど友人に貸したままだったので、しばらくは読めそうもありません。