陽炎

陽炎

梅雨が明けて日光が降り注いでいるのに空気はカラッとしていて、吹いてくる風は木陰にいると涼しいぐらい。夏のにおい、夏の空気だと一瞬にしてわかるほどに昨日とは境界線ができていて、夏ということはつまり秋のにおいも含んでいるということで、自転車をこぎながら目の前を横切った蜻蛉にぎゅっと締め付けられるものがあって、今日はずっとこの二曲ばかり聞いていました。音に季節が入り込んで、年々聞くとその濃さが強まっているようです。