あなたのそばで

あなたのそばで

「の」
はまぞうで検索してみたら、以前彼女の作品を読んでいたことが発覚したので[50]は暫定ということで。
女の人らしい文章で、いわゆるニュアンス系なのかもしれません。一つ一つの章に出てくる人物がそれぞれにじつは少しずつ関係があって、明確にはしないひかえめなところもニュアンス、出てくる表現や描かれるさみしさやあっさりとした背徳的な行為に対して安心して読み進めることができつつも物足りなさを感じてしまいました。あまくやわらかくかるく、それでいてちょっと切ない。そんなものを求めている時にはちょうど良いのかもしれませんが、近頃ニュアンス系ばかりを選んでしまったせいか印象が薄くなってしまいました。それでも控えめな表現やにおわせるだけで明確にはしないところはにくいなあと思いながら気になってしまいました。