しょっぱいドライブ

しょっぱいドライブ

「た」
特別事件が起こるわけでもなく、目立って成長するようなところもなく、淡々としながらも本人たちにとっては少しぐらい重要なことがあって、彼女たちは鬱屈を抱えながらも何とか折り合いをつけて生きていく。その描写が丁寧で、女の子の内面のどろどろとした部分もきっちりとありました。どうでもいいやと投げやりになったって何考えているのかわからないと言われたって、本音はどうでもよくないし実際は何かを考えているし、それをいちいち説明するのが面倒くさい、そんな女の子たち。適度に湿気があって、さらりと綺麗なものを好む人にとっては眉をひそめてしまうものなのかもしれません。