KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2006『○ maru』

韓国料理に舌鼓を打ったあとは大急ぎでグローブ座へ。円形劇場だったからか一階席の後ろの方でも段があってよく見えました。
これでやっとネタバレ部分が読める! とわくわくしながらも先に読んでしまうと自分の軸がぶれまくってしまうので、楽しみは明日以降にとっておくことにします。


前回のポツネンは贅沢にも三回見る機会があって、驚き要素が結構あったのでこれは次回一度だけにしようと決めていたため、○は一回だけ。見れば見た分新たな発見があっただろうなあと後悔する部分もあるにはあったのですが、驚く部分に関しては慣れがなかったので素直な反応だけで楽しめて良かったかなと思っています。
内容についてはあまり触れませんが、前回も見ていて感じたように、ソロだと余計三人称的であるなあと思える部分が多かったです。短編集を読んでいるような感じで、小林さんがそのストーリーの主人公を演じているのにどこかに第三者が介在しているような、というよりも小林さん自体が俯瞰視点で語っているような印象がありました。
教育テレビみたいで安心して見られて、正直に告白してしまえばアナグラムの穴の途中で眠くなってしまったりもしましたが、単語や映像や概念を崩して組み立てていく様がパズルみたいで遊びがあって、次はどのようなものを分解するのだろうかとわくわくもしています。けれどつい最近、言葉遊びが過ぎてストーリーがまるで二の次になってしまってそれはどうなのかという作品を読んでげんなりしてしまった記憶があるので、自分の中での許容範囲はどれぐらいなのかな、とバランスをはかりかねています。
笑いたいよりも騙されたい、対話するよりも教授されたい、そんなものなのかな、というのが今回の○の印象でした。最後にちょっと切なくなるようなストーリーを持ってくるのを見て、にっくいなこのーと思いながらニヤニヤしてしまって、結局あれこれ思っても次回見に行くことでしょう。