サーチライト

サーチライト

朝日を受けながらメレンゲの曲をぐるぐると回していて、どう表現したものかと考えあぐねている時、目に入ってきたのは小学校の校庭にあった名前のわからない草でした。開花の時期ではないのでちょうど良い具合に事は運びませんでしたが、そこから一つの結論が導きだせました。
淡くて綺麗な花だと思ってみたら実は根の強い雑草だった、というようなイメージ。身もふたもないのでもう少し具体的に考えてみて、タンポポみたいだという連想に結びつきました。かすみ草のイメージが強いのですが、全体的に考えてみたら、最初は綺麗な黄色の花を咲かせてふんわりとやさしい綿をつけ、それに見とれていると風に吹かれていつの間にかどこかに行ってしまって気づけば別の土地に根を生やしている、というようなシーンが思い浮かんできました。
九時ぎりぎりの、朝のぼやけた頭でそんなことを考えてみて、到着する直前に流れていたのは「彼女に似合う服」でした。